映画ごときで人生は変わらない

映画大好き中年主婦KYOROKOの感想と考察が入り混じるレビュー。うっすらネタバレあり。週1〜2回更新中!

黒沢清作品【Chime】ファンなら絶対買い!取り急ぎの感想【映画周辺の雑記】

昨年夏頃から「黒沢清監督の新作映画が観られるらしい。しかも『CURE』に雰囲気が似てるとか似てないとか」というネット上の記事を目にしてまして今か今かと公開を楽しみにしていたんですが、劇場公開でも配信でもないということが判明しました。NFTっていうんですか?シリアルナンバーのついた999本を限定販売して買った人が観られるという新しい仕組みのみで視聴が可能なのだそうです。なのだそうです、って所で気づいていただきたいのですが、そうなんです、良く分からないまま買っちゃったんですよ。CUREっぽい作品観たさに。1万4850円出して。

45分という短さながら初手から怖いしとても面白かったです。っていう感想をここに書いてもいいものなのか?それすらよう分からんので、ひとまず「観たよ!」っていうお知らせとざっくり目の感想です!

Chimeとは?〜あらすじ〜

<以下公式サイトより引用>

料理教室の講師として働いている松岡卓司。ある日、レッスン中に生徒の1人、田代一郎が「チャイムのような音で、誰かがメッセージを送ってきている」と、不思議なことを言い出す。事務員の間でも、田代は少し変わっていると言われているが、松岡は気にすることなく接していた。 しかし別の日の教室で、田代が今度は「僕の脳の半分は入れ替えられて、機械なんです」と言い出し、それを証明するために驚くべき行動に出る。田代の一件後のある日、松岡は若い女性の生徒・菱田明美を教えていた。淡々とレッスンを続ける松岡だったが、丸鶏が気持ち悪いと文句を言う明美に、彼は――。 松岡の身にいったい何が起きたのか。料理教室で、松岡の自宅で、ありふれた日常に異様な恐怖がうごめき始めたのだった…。

ちょっとだけ感想を

脚本・監督:黒澤清。主演の料理教室の先生っていうのが吉岡睦雄さん。もうね、顔が怖い。こええよ。そんで、毎度ながらロケーションが素晴らしくて。冷たい光を反射させる業務用ステンレスシンクが並ぶ料理教室があんなに怖いとはね。窓の外を走る電車の影とかさあ、すごいのよ。線路沿いにある教室だから電車が通るとそのたびに窓から光と影が交互に入り込むんです。その影の中に何かが映っているような気がしちゃうんですよ。黒沢清作品だからという先入観もあるのかも知れませんが、もう冒頭から怖い。

あと吉岡さん(料理教室の先生)のシャツの色がとても綺麗で「おしゃれな人なんだな〜」と思わせといて、全身を見せるとパンツの丈が微妙でね。それはおしゃれなのか?クセ強いな…?いや、この人実は微妙にズレてるのかも…?!って観客を惑わせるチグハグさも後の恐怖の前触れだったりするんです。

そうなの、全部怖いの。面白いの。世界と主人公と自分とを繋いでいた正中線が傾いていくこの感じ。チャイムが鳴るから何かが起きるっていう法則性もないのが良いです。…って好きなところを語り出すとキリがないのでこの辺にしときますが、とても面白かった!CUREが好きな方は間違いなく好きです!強いていえばもう少し長く観たかった!です!

購入方法

売り切れなければ5/11まで購入可能のようです。「Chime」を販売しているクリエイターとフォロワーを “合法的に” つなぐプラットフォーム・ロードステッドの公式Xリンク貼っておきます。

あと、購入期間が終わればレンタル(ワタシが購入したモノをお貸しする)やリセールも可能らしい。そんでそのお金がちゃんとクリエイターにも渡るらしい。推し活にもなるのですわ。さっきから「らしい」ばっかなんで、そのへんのシステムをちゃんと理解したらまた感想(まだまだ言いたいことある!!)と共に追記します。レンタルもできるようにがんばってみます〜。

この他黒沢清作品レビューも貼っときます。

kyoroko.com

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