【“それ”がいる森】感想と評価/初めて倍速視聴したくなった記念すべき一本!

 

基本情報

公開年:2022年

監督:中田秀夫(他監督作品:女優霊 リング)

脚本:ブラジリィー・アン・山田 大石哲也

キャスト:相葉雅紀(田中淳一)松本穂香(北見絵里/一也の担任)上原剣心(赤井一也/淳一の息子)江口のりこ(赤井爽子/淳一の元妻)

上映時間:107分

あらすじ

<以下アマゾンプライムビデオ紹介文より引用>

田舎町でひとり農家を営む田中淳一(相葉雅紀)は、元妻・爽子(江口のりこ)と東京で暮らす小学生の息子の一也(上原剣心)が、突然ひとりで訪ねて来たのをきっかけに、しばらく一緒に暮らすことになる。ちょうどその頃から、近くの森では不可解な怪奇現象が立て続けに発生し、淳一が住む町でも、住民の不審死や失踪事件が相次いでいた──。そんな矢先、淳一と一也も偶然得体の知れない“それ”を目撃してしまう。「“それ”の正体とはいったい──!?」淳一は一也の担任教師の絵里(松本穂香)とともに、怪奇現象に巻き込まれていくが、それは未知なる恐怖の始まりにすぎなかった──。

「映画を倍速で観る人たち」っているじゃないですか?ああいう人たちって作品をなんだと思ってんですかね?!タイパだとか言い出すなら初めから観なきゃいいじゃないの!…常日頃このように憤っていたワタクシですが、「“それ”がいる森」を観ていた今日初めて感じました。「あ〜倍速にしてえ〜!!」…と。

…いちおう映画ファンを自認する一人として思いとどまりなんとか最後まで「通常速度」で観ましたよ。ふう、まいったまいった。

まあ、ふつうこういう感想を持ったらここには書かないなんですけど、それ以上に「ちょっと聞いてよ!」的な欲が湧き出てしかたないので書いちゃいます。まてよ、言いたいことがあるというのはもしかしていい映画なのかも知れません。いや、そんなわけない。ええい、何がなんだか分からないッ!!

マナーとして“それ”が何かのネタバレはしません。が、察してください。では感想です〜。

感想

素晴らしいのはタイトル

そもそもどうしてこの映画を観ようと思ったか。実は予告編を映画館で観た公開当時から気にはなっていたんです。監督はJホラーの名手、中田秀夫氏。んでタイトルが「“それ”がいる森」です。何ですかね?“それ”って?!「リング」の中田監督だけにやっぱ貞子みたいな幽霊ですかね?!いや、森だからクマの進化版みたいなUMAとか?!もうね、“それ”の正体を知りたくて夜も眠れませんよ。…そう、この作品、褒めるところがあるとすれば「“それ”がいる森」というタイトルです。シンプルかつホラーみを感じさせてとても良い。

んでですね、肝心の“それ”の正体なんですけど序盤で察しが付き、映画の1/3くらいでおもいっきし正体がバレます。うん、そうか…。そうなるとですね、あとの2/3を倍速で観たくなるわけですよ!いちおうストーリーはあるんで途中離脱はしたくないんですけど、でも多分こうなるんでしょ?って方向にしずしずと話が進むだけ。ジャンルとしてはホラーなんでしょうが怖くないです、ぜんぜん。

何がどうしてこうなったんでしょうか?

いやまじで何がどうしてこうなった?!脚本家の方もホラーのベテランさんなのに。

以下、全くの憶測なんですけど、、、

この映画主役は相葉くんなんですよね。それで(おそらくバーターとして)ジャニーズJr.の上原剣心さんという子役が息子役で出ている。公開は2022年なので企画が立ち上がったのはジャニーズ問題が表面化する前のこと。遠くから聞いた話ですけど当時はジャニーズが関わると事務所が色々と口を出してきて全面ジャニ色にされたそうです。画面の中で一番露出が多かったのが上原剣心さん、てことを考えるとまあ、なんか色々あったんだろうな、うん。小日向文世さん演じる「60年前の子供神隠し事件の当事者」が今も同じ村に住んでいて、この方の証言が糸口になって”それ”の撃退法が分かる…というくだりがあるんですよ。ここ膨らませたら面白くなりそうだったんだけど。でもこのパートは子役(上原剣心)が登場できないから削られた、とかもありそう。(勝手な推測ですよ!ファンの方気を悪くしたらごめんなさい!)

それでもこの上原剣心さんという方、目元が涼しげでとても印象的な顔立ちの方。イケメンです。どんな感じに成長してるのかしら?!と思わず画像検索しちゃいましたよ。事務所のゴタゴタで大変でしょうが、がんばって欲しいものです。

最後に“それ”のヒント。銀色の乗り物に乗ってます!

以上!!

「“それ”がいる森」はアマプラで観られます〜。