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【デューン砂の惑星(PART1)】あらすじと感想/PART2を観る前にチェックすべし!

 

DUNE/デューン 砂の惑星 [Blu-ray]

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  • ティモシー・シャラメ
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基本情報

公開年:2021年

監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ

脚本:エリック・ロス ジョン・スペイツ ドゥニ・ヴィルヌーヴ

キャスト:ティモシー・シャラメ(ポール・アトレイデス)レベッカ・ファーガソン(レディ・ジェシカ・アトレイデス/ポールの母)オスカー・アイザック(レト・アトレイデス公爵/ポールの父)ゼンデイヤ(チャニ/フレメンの娘) ハビエル・バルデム(スティルガー/フレメンの部族長)

上映時間:155分

あらすじ

<以下アマプラの紹介文より引用>

全宇宙から命を狙われる、たった一人の青年、ポール・アトレイデス。彼には未来を見る能力があった。宇宙帝国の皇帝からの命令で一族と共に<砂の惑星/デューン>へと移住するが、実はそれはワナだった!父を殺され、巨大なサンドワームが襲い来るその星で、ポールは全宇宙の未来のために立ち上がるのだが・・・。

2024年春に公開の「デューン 砂の惑星 PART2」。三部作の第二話です。(訂正:何部まで続くか未定だそうです!)わ〜い!わ〜い!…と前々から楽しみにしていたのですが、良く考えたら第一話ってどんな話だったけ?登場人物が多くて複雑だったような…?ってなったので、この度観直しましたよPART1。その感想です。同じように「どんな話だったっけ…?」となっている方にはご参考になるかと。

追記:PART2のレビューは下にリンクしてあります!

感想とあらすじ

全てのカットが一枚の絵として完璧!

鑑賞2回目で気づきましたが単純なお話でした。6割方「スターウォーズ」と同じと思って良いでしょう。というかスターウォーズが1965年発表の原作小説をかなり真似たんですけどね。複雑な話だと思い込んだのは、とにかくどのカットを取っても一寸の狂いもなく計算された美しさで「うわ、砂、綺麗〜」「船の造形かっこいい〜」「ティモシーの顎のライン、芸術〜」などとうっとりしている間にストーリーが進み、脳の処理能力が追いつかなかったためです。本当にどこで一時停止しても一枚の絵になる。映画はそうであるべきとは言いますが、なかなかできるものではありません。スゴイ!

とくにスゴイと思ったのが「風」の表現。砂の惑星は常に風が吹いており、砂が地形を変えるため迷う…という設定なのですが、その風を表現するのがヒラヒラとしたスカーフやらマントやらの衣装。あのマントを良い感じにたなびかせるにはどこからどのくらいの速度の風を吹かすか…?それを考えるプロ「風師」みたいなスタッフがいたんじゃないかしら?(妄想)

ストーリー

ではストーリーを追ってみましょう。

舞台は宇宙。様々な貴族が惑星を支配しており、その頂点に皇帝(コリノ家)がいます。貴族の一族アトレイデス家の跡継ぎ、ポール(ティモシー・シャラメ)が主人公。もともと水も緑もある美しい星にいたのですが、皇帝の命令で突然「砂の惑星アラキス(デューンのことです)」に国替えすることになります。砂の星アラキスでは「スパイス」が採れます。スパイスとは、宇宙船を飛ばすガソリンになり、かつ人が摂取すると麻薬のように(?!)に幻覚だか予知夢だかを見せる、ここでしか採取できない貴重なもの。これまではハルコンネン家がアラキスを仕切ってスパイスを採取し、巨万の富を築きました。

実はこの国替えは皇帝の策略。スパイスで力をつけたハルコンネン家は脅威になる。さらに清く正しいために民衆に人気のあるアトレイデス家は皇帝にとって目の上のたんこぶ。無理矢理国替えをさせれば当然二家の間で揉めるだろうから、潰しあってもらおうと。

んでですね、このアラキスにはフレメンという先住民族=勇敢な砂漠の民がいます。ハルコンネン家は悪い奴らなんでフレメンを制圧してきた。善なるアトレイデス家は逆に彼らの知恵を借り手を組もうとします。

その矢先、ハルコンネンに襲撃されるアトレイデス家。君主である父親は殺され、ポールと母親が命からがら逃げてフレメンに助けを乞う。決闘の末受け入れられた2人がフレメンと共に彼らの基地へ向かう…ってあたりで終わっています。

予告編を見ると2はさしずめ「ジェダイの帰還」的な感じでしょうか。

とまあ、アトレイデス家(善)とハルコンネン家(悪)と皇帝(悪)の三つ巴の戦いで、善と悪がはっきりしていて見た目でもそれが分かるので非常に分かりやすいです。

抑えておきたい用語

そして知っておきたい用語をいくつか。

・ヴォイス

スターウォーズにおけるフォースのような超能力。そのまんま「声」です。ってか「魔声」。ヴォイスで命じると意のままに人が動きます。ポールの母親ジェシカがヴォイスの使い手。ポールはまだ訓練中。

・魔女集団(?!)ベネ・ゲセリット

母親ジェシカはベネ・ゲセリットの一員。吹替では「魔女」という言い方もされていました。ヴォイスも彼女たちの技の一つです。占い師のように地位の高い人に仕えている。ジェシカの師匠は皇帝に仕えています。そしてこの血を受け継ぐポールは予知夢のようなものを見ます。

・砂虫(サンドワーム)

正直これが観たくて観てるようなもんですよ!砂漠に住む巨大な芋虫。大きな口で何もかも飲み込みます。規則正しい音(足音など)に反応。この音を聞きつけるやいなや遠くから砂を巻き上げてやってきます。うへっ!気持ち悪!癖になります。

分かりにくさの理由

先ほど「非常に分かりやすいです」って書いておいてナンですが、え?突然出てきたその言葉何?!と混乱することがあります。同じものを別の呼び方してるんですよ。例えば「砂の惑星」とは「デューン」のことであり「アラキス」のことでもあります。他にも

・スパイス=メランジ

・救世主=クウィサッツ・ハデラック=リサーン・アル・ガイブ=マフディー(クウィサッツ・ハデラックは魔女集団にとっての救世主、続く2つはフレメンにとっての救世主のこと。これも全てイコールなのかまだ不明ですが、おそらくポールのことでしょう)

・サンドワーム=シャイー・フルード(解説記事を読んで始めて分かりましたよ…。シャイー・フルードとはフレメンの言葉で「サンドワーム」のこと。「このナイフはシャイー・フルードの歯で作ったのよ」とか急に出てきてなんのことやら…。それにしてもアイツのヒゲみたいなの歯だったのか…)

本来このあたりも「はは〜ん、アレと同じものを指してるな」と推測できる範囲でしょうが、なにしろ映像に圧倒されるのでそれどころじゃないんすよ。

PART2も1をしのぐ長丁場の166分だから体調万全で行くぞ〜。感想はまたこちらで!

(2024/3/16追記)PART2観たよ!取り急ぎの感想はこちら!

kyoroko.com

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DUNE/デューン 砂の惑星(吹替版)

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こちらのサイトを参考にさせていただきました!分かりやすい!

filmaga.filmarks.com

PART2公式サイト貼っておきます〜。「すぐ分かるデューン」という動画、コンパクトにまとまっています!

wwws.warnerbros.co.jp

同じドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の傑作SF「メッセージ」レビューはこちら!

kyoroko.com