映画ごときで人生は変わらない

映画大好き中年主婦KYOROKOの感想と考察が入り混じるレビュー。うっすらネタバレあり。週1〜2回更新中!

【ゴジラ−1.0】速報!感想と評価(ちょっとネタバレあり)/想定内の人間ドラマとカワイイ!ゴジラ

基本情報

公開年:2023年

監督:山崎貴

脚本: 山崎貴

キャスト:神木隆之介(敷島浩一)浜辺美波(大石典子)山田裕貴(水島四郎)青木崇高(橘宗作)吉岡秀隆(野田健二)安藤サクラ(太田澄子)佐々木蔵之介(秋津淸治)

上映時間:125分

※公式サイトに「ストーリー」が載っていないのであらすじは省きます。

初日に見て参りました「ゴジラ-1.0」。初日興収4億5500万円で圧巻の初登場首位とのことですが、

ワタクシのホームシアターである田舎のイオンシネマではいつも通りシニア層がちらほらという簡素な入り。空いてていいなあと思う反面、こういう作品は都心の賑やかな映画館で観たいよなあという気になりました。

さて、評価は「面白かった!」です。点数つけるとしたら75点ってとこかしら。以前にも書きましたが「三丁目の夕日」「寄生獣」「海賊と呼ばれた男」等、山崎貴作品はどれもピンと来ないワタシですが、これ「ある程度映画を観ている大人」が観たら、って話なんですよね。

お子様と一緒の家族連れ、映画は年に1本観るくらいの層の総合的評価はもっと高いことでしょう。ってか、山崎監督作品は常にそういう層に向けて作っている作品なのです。ワタシのようなもんは「山崎貴作品が想定している客層ではない」人間ですんで、本当は評価するのも申し訳ない気持ちでいっぱいなのですが、「アレな部分をさっ引いても面白かった!」な感じです。

では以下、その「アレな部分」と「面白かった!」の話、それからラストについてもざっくりと。ネタバレちょっとアリなので要注意です!!

感想

想定内の人間ドラマと膝と打った分析

山崎貴作品の「アレな部分」とはうっすい人間ドラマです。「万人へのわかりやすさ」を追求するとああいった台詞になるのか?海外では逆にウケるのか?など色々考えてしまいますわね。今回の「ゴジラ-1.0」もそうでした。ツッコミどころ満載です。でもいいんです。想定内ですから。

とはいえ、肝心の神木くん(敷島役)は顔がつるっとしすぎて特攻上がりにも少尉にも見えないってのはどうなんだい?…と悶々としておりまして。帰ってきてからYouTubeを見ていたらジャガモンド斎藤さんが面白いこと言っていました。

www.youtube.com

曰く、今回のゴジラは群像劇ではなく「敷島(神木くん)vsゴジラ」の一対一の戦いである、と。毎度色々なものを背負わされ仮想敵となるゴジラですが今回の仮想敵は「終われなかった戦争」です。映画の舞台は戦後すぐ。国としては戦争が「終わって」いますが一人一人の思いはそう簡単には区切れない。気持ちの中では「そもそも戦争していない」人もいれば「適当なところで終わらせた人」、そして「まだ終わってない人」もいるのです。PTSDに悩まされている敷島の中では戦争は終わっていない。戦う相手はもういないのに。そこへ仮想敵として現れるのがゴジラです。ジャガモンド斎藤さんの「私小説的でもある」という分析に、ほ〜!と膝を打ちました。だから神木隆之介の起用だったわけです。体育会系で軍人に見える役者である必要はなかったんですね。

ゴジラがかわいい

今作のゴジラかわいいです、ハイ。一緒に観に行った夫は帰りしなずっと「うちの猫ちゃんみたいだったね〜」と喜んでおりました。そう、猫みたいなんですよ。

とくに冒頭の幼ゴジラ。動くものに喜んで噛みついて、甘噛みのつもりが加減を知らないまさに子猫です。「ゴジラvsコング」のゴジラに比べると身長は低いわりに、頭が大きく重量感はすごい。この造形がすでに赤ちゃんっぽくてかわいい。それともう一つのかわいさの理由は「ゴジラvsコング」のゴジラは人間なんぞ眼中にないのに対し、今作のゴジラは人間のやることに反応するんですよ。じゃらしに反応する猫みたいに。焼け野原にフワフワの毛布でも敷いておいたほうが攻撃するよりよかったんじゃないかな?みたいな。

ともかくゴジラ登場シーンは音楽も含め身を乗り出すほどの迫力とかわいさで大満足でした!

※こちらは「ゴジラvsコング」レビューです

kyoroko.com

 

どうしても気になるラストのアレ(ネタバレしてます!)

〜以下、がっつりネタバレです!!〜

すみません、ネタバレはなるべくしたくなかったんですが、観た方はみんな気になるラストのアレについては書かざるを得なくてですね…。アレとは亡くなったと思われていた浜辺美波さん(典子)が実は生きたよお〜よよよ〜っていうアレです。

いやね、銀座でゴジラに遭遇した時浜辺さんすごい勢いですっ飛ばされてるんですよね。それにしては軽症。あと遺体見つからないまま葬儀したんだ…とか。一番気になったのは、「お母さんが帰ってこないよお〜」とついこないだまで泣いていた娘の朝子が病室でお母さんに会っても駆け寄るどころかお父さん(神木くん)の顔をじっと見つめているところです。お母さんを忘れちゃったというのはリアリティがありますが、こういう場面では子供が駆け寄って「お母さ〜ん寂しかったよう〜」って泣かせるのが定番の山崎演出なのでは…?最後、浜辺さんの首筋にカメラが寄っていくのも「??」でした。浜辺さん、本当に生きてるんですかね…?いや、それ以上に神木くん、生きてるんですかね…?銀座で黒い雨モロに浴びてましたよね…?いやいやいや怖い怖い怖い…。

以上思いつくままざざっと書きました。また追記するかもです!

追記:最後、カメラが寄る浜辺さんの首筋。なんか黒い模様のようなものがありましたよね?!ん?ちょっと変わった髪の生え癖か?と思いましたがこちらについての考察も皆さん捗っているようです!夫が言っていた「浜辺美波ゴジラになった説」ももしかしてありなのか?!まさかの?!

人生変わった度

映画館行くのが年1回くらいの方へ、その1本にぜひ!

公式サイト貼っておきます〜

godzilla-movie2023.toho.co.jp