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不穏映画が大好物のアラフィフ女 感想と考察が入り混じる映画レビュー。不穏度を数値化しています

【トロン:アレス】感想(ネタバレなし)/迫力のバイクチェイスは現実世界でもスゴかった!

基本情報

公開年:2025年

監督:ヨアヒム・ローニング

脚本:ジェシー・ウィグトウ  ジャック・ソーン

キャスト:ジャレッド・レト(アレス)グレタ・リー(イヴ・キム)エヴァン・ピーターズ(ジュリアン・ディリンジャー)

上映時間:119分

あらすじ

<公式サイトより引用>

世界初の長編映画としてCGを本格導入し、映像エンターテイメントの歴史を切り開いた『トロン』の待望の続編。

ディズニーがAI時代に挑む新<映像革命>

高度に洗練されたプログラム“アレス”が、ある危険なミッションのために現実世界へと送りこまれる。いまデジタル世界が現実世界を侵食する。

評価

面白かったです〜。音響の良い映画館で観て正解でした。ビュンビュンとバイクが光をなびかせて街を疾走し、「門」みたいな形の巨大な船が頭上に現れ、さらには80年代のレトロデジタル世界にも連れて行ってくれる。お話も難しくないし、はあ〜〜すごーい!面白い〜!と何も考えなくて良い2時間でした(褒めてます!)

ディズニーチャンネルで配信もすぐに始まると思いますので、疲れ果てて何も考えたくないけど、このまま寝るのは癪だから何か映画を観たい!という方におすすめです。

そんなわけで正直書くことあんまりないですが、以下備忘録としての感想です〜。

感想

前作「トロン」「トロン:レガシー」は観とくべきか?

結論を言えば、どっちも観てなくて問題ないです。

えーと、ついこの前、1982年の「トロン」を観たんですが、(下にレビュー載せておきます)主役のケヴィン・フリンは今作「トロン:アレン」にも出てきます。悪役のデリンジャーの子孫も登場。世界線は繋がっているので「おお、あの時の!」と思ってニヤリとできる場面はあります。一番アガったのは82年世界で舞台になったゲームセンターの廃墟がチラッと映る場面。でもまあ観ていなくても理解はできます。

2作目の「トロン:レガシー」(2010年)はケヴィン・フリンの息子の話。正直ストーリーはほぼ覚えていないのですがwikiを読むかぎり、こちらも観ていなくても大丈夫そう。

まあ、そもそもお話が単純ですから。赤い光は悪、青もしくは白い光は善、とだけ覚えておきましょう。

あまりにも人間的なAI戦士

「アレス」とは悪のIT企業ディリンジャー社が作った警備プログラム。AI兵士です。デジタル世界の住民ですが、29分間だけ現実社会で生存できる。タイムリミットものでもあります。

んで、善のIT企業エンコム社では、プログラムが永続的に現実社会で生存できるコードを発見。ディリンジャー社はそれを奪うためにアレスを派遣。しかし、アレスには人間に共感してしまうというバグがあったのです。

このアレスがですね、初登場の場面から早くも人間的すぎるんです。戦いの後は肩で息してるし、ドタドタと重そうに走る。他のAI兵士も同じなんで、あえての演出なのでしょう。

このヌルさがディズニーだよなあ。人間離れした動作をするAI兵士って怖くなっちゃうからディズニーではNGなんでしょう。例えば「マトリックス」を作ったワーナーなら、人間よりずっと優秀で冷血な怖い存在にすると思うぞ。

改めて自分はディズニーの映画ってあんまり観ないし、なんで興味がないのかがよくわかりましたよ。

ついでに言えば、エンコム社のCEOを韓国系女性にしたのも今のディズニーっぽい。アジア系を使うのは構わないんですが、この方の演技ちょっと妙なんですよ。

と、残念な点を挙げてしまいましたが、ボーっとスクリーンを観ているだけでも気分が揚がるのは確か。トロンといえば「金田のバイク」の原型になったスタイリッシュなバイクが有名ですが、あのバイクチェイスの最新版はエグいカッコ良さです!デジタル世界ではバイクが駆け抜けた後の「光の残像」がリボンのような線として描かれます。それが物質世界ではどう表現されるのか…?!ぜひ確かめて下さい!

そして最後は次回作を予告させる終わり方。意外にも1982年作の「トロン」もディズニー制作なんですよね。つまり、ディズニーの生え抜きコンテンツ。意地でも続けて欲しいですが、今作の興行収入次第かしらね。

「トロン:アレス」公式サイト貼っておきます〜。

www.disney.co.jp

こちらもあっさりした感想になってます。「トロン」レビュー。

kyoroko.com