
基本情報
公開年:2025年
監督:ギャレス・エドワーズ
脚本:デヴィッド・コープ
キャスト:スカーレット・ヨハンソン(ゾーラ・ベネット)マハーシャラ・アリ(ダンカン・キンケイド)ジョナサン・ベイリ(ヘンリー・ルーミス博士)ルパート・フレンド(マーティン・クレブス)
上映時間:134分
あらすじ
<以下公式サイトより引用>
『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』から5年。かつて世界中に放たれた恐竜たちは、気候や環境に耐えられず数を減らし、今は赤道直下の限られた地域にだけ生息していた。秘密工作の専門家ゾーラ・ベネット(スカーレット・ヨハンソン)は、製薬会社の代表マーティン・クレブス(ルパート・フレンド)から、ある危険な任務を引き受ける。それは、人類を救う新薬を開発するため、陸・海・空の3大恐竜のDNAを採取するというものだった。チームとして集められたのは、ゾーラが最も信頼する傭兵ダンカン・キンケイド(マハーシャラ・アリ)と古生物学者ヘンリー・ルーミス博士(ジョナサン・ベイリー)。チーム一行は、かつてジュラシック・パークの極秘研究が行われていた“禁断の島”へとたどり着く。そこは陸・海・空のどこから恐竜が襲ってくるかわからない、地球上で最も危険な場所だった。そして彼らは、世界から長年のあいだ隠されてきた、衝撃的な秘密とも直面することになる──
評価
うん、まあ全体的に退屈だけど、面白くなくはないです。想定通りだったのでとくに不満はありません。中の下くらいだろうな?と思っていたら下の上だった…って感じ。
微妙だと分かっているのにわざわざ初日に足を運んだ理由は、ギャレスの恐竜映画を観たかったから、というのと、「グリーンブック」「終わらない週末」が良かったマハーシャラ・アリが出演しているから。あとなんと言っても夏だから巨大生物観たいじゃん?!ってのが大きな理由。大きなスクリーンで巨大生物を観られたので充分満足です!!
というわけで、以下感想です。ここに辿り着いた方はネット上の酷評をすでに読まれていると思いますし、悪い評価のほうは全てまさにその通りなんで、ここではなんとか良かった部分を思い出して書こうと思います!(ネタバレなし!)
感想
それはギャレスの性癖なのか?
ギャレス監督といえば、出世作の低予算映画「モンスターズ/地球外生命体」が予想外に面白かったのと、2014年版の「ゴジラ」も凄かった!シスコで暴れるゴジラの頭上にパラシュート部隊が落下していくシークエンスが白眉で、このシーンだけ何度も繰り返し観ましたよ。ゴジラマニア、怪獣マニアとしても知られています。
そのギャレスがジェラシック・ワールドシリーズのメガホンを取ったらどうなるか?そりゃあ恐竜じゃなくて怪獣になりますよね。というか怪獣を撮って欲しくてギャレスに監督を依頼したんだろうし。
シリーズものの大作ではどうしても「雇われ監督感」が色濃くなりますが、その中でいかに作家性を押し通せるかが、作品を唯一無二のものにできるかの鍵になってきます。
今回気づいたんですが、「巨大生物の交尾を見せたくてたまらない」って、ギャレスの性癖じゃあありませんか(作家性とも言う)?!
「モンスターズ/地球外生命体」の最後にもあったし、「ゴジラ」の中では雌雄のムートーが出てきて卵産んでましたよね。今回もあります。交尾ってことではないけど2体の巨大恐竜が愛を交わす。異形のモノたちも人間や他の動物と同様に、仲間を、愛を求めるもの…という概念が好きなのでしょう。
それと、前述した「ゴジラ」のパラシュート部隊のシークエンス。焦土の街に落下していく赤い信号弾(?)が印象的です。赤い照明とスモークというのが彼のトレードマークのようでして、今作でもラスボス登場の場面で使っていました。こういう監督の美学が反映されているシーンは好きです。
うーん、良いところと言えばこのくらいかなあ…?
期待していたマハーシャラ・アリもいまいち。良い人なのか悪い人なのか分からない、アリならではの雰囲気は生かされていませんでした。腕の良い元傭兵にしてはなんかドタバタしてるし。
終わりの始まり
ツッコミどころが多すぎるとか、緊張感なさすぎとか、恐竜が観たかったのに!!(涙目)などの悪評は他レビューで確認していただくとして、一言付け加えたいのは、「これも忖度ムービーかあ…」ってこと。
忖度ムービーとは、「エイリアン ロムルス」レビューで書いたのですが「大監督に忖度してない?!」と思えてしまう映画のこと。
ロムルスでは「エイリアン」元祖を作ったリドリー・スコットに、そして今作では「ジェラシック・パーク」1作目を作り、今作の製作総指揮に名前を連ねるスピルバーグに対して。
オマージュと言えば聞こえはいいですが、それも違う気がする。だってこの作品の中にはインディ・ジョーンズにそっくりなシーンが登場するんですよ?!スピルバーグお得意の「床に何かが転がって、取りたいのになかなか取れないシークエンス」まで出てくるし。恐竜関係ないじゃん。
そりゃあ映画ファンは嬉しいし、例えばこれがミニシアター系映画だったとしたら、たぶん大好きでしょう。
でも年に1回しか映画を観ない人がチョイスするような大作映画で「内輪ウケ」みたいなのってどうなの?と。業界の内側、そして理解できる観客だけを相手にする。末席ながらテレビ業界に長年いた経験からすると、これって終わりの始まりのような気がするんですよ…。
と結局苦言になってしまいましたが、大勢に期待されたシリーズものを手がけるのってそりゃあ大変ですよね。どうせ苦難の道のりなんだから、いろんなしがらみをぶっちぎって観客が唖然するような作品を作って欲しいなあ〜…なんて思うのでした。
「ジェラシック・ワールド/復活の大地」はアマプラで観られます〜。
同じギャレス監督のこちらはおすすめ!巨大生物はちょこっとしか出てきませんが、ロードムービーとして面白いです!
巨大生物が足りないんじゃ!!って方にはこちらのレビューもどうぞ。モンスター・ヴァースシリーズの駆け足紹介です。
