映画ごときで人生は変わらない

感想と考察が入り混じる映画レビューブログ。うっすらネタバレあり。週2〜3回更新中!

残り2ヶ月半で鑑賞予定の映画4選【映画周辺の雑記】

早い、早いよう〜。今年も残り2ヶ月半となってしまいました。さてワタクシ映画好きを公言するわりには映画館に足を運ぶ回数は1ヶ月に2回程度の人間です。でも厳選した月2本なんで「つまんなかった」とか「失敗した!」とかはほぼありませんことよ。残り少ない2023年に映画館に観に行く予定の作品をメモがわりにあげておきます〜。

若干の不安を抱えつつ…【ゴジラ-1.0】(11月3日〜)

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11月3日(金・祝日)から公開予定。公式サイトにあらすじの掲載なし。かわりに

「生きて、抗え。焦土と化した日本に、突如現れたゴジラ。残された名もなき人々に、生きて抗う術はあるのか。

という文言。ゴジラ70周年記念作品だそうです。このキャッチコピーと予告編から推測できるのは「絶望のさらに向こう側」の風景。破壊するものすらなくなった焦土にすっくと立つゴジラの姿が浮かびます。イイ。イイぞ。若干の不安のタネは山崎貴監督。「ALWAYS 三丁目の夕日 」「寄生獣」「DESTINY 鎌倉ものがたり」、申し訳ないのですがいずれもワタシにはあまりピンと来ずでしたんで。でも観る。ゴジラだから。

北野武監督作品【首】(11月23日〜)

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下記あらすじは公式サイトより引用

天下統一を掲げる織田信長は、毛利軍、武田軍、上杉軍、京都の寺社勢力と激しい戦いを繰り広げていたが、その最中、信長の家臣・荒木村重が反乱を起こし姿を消す。信長は羽柴秀吉、明智光秀ら家臣を一堂に集め、自身の跡目相続を餌に村重の捜索を命じる。秀吉の弟・秀長、軍司・黒田官兵衛の策で捕らえられた村重は光秀に引き渡されるが、光秀はなぜか村重を殺さず匿う。村重の行方が分からず苛立つ信長は、思いもよらない方向へ疑いの目を向け始める。だが、それはすべて仕組まれた罠だった。
果たして黒幕は誰なのか?
権力争いの行方は?
史実を根底から覆す波乱の展開が、“本能寺の変”に向かって動き出す―

11月23日(木・祝日)から公開予定。題材はご存知「本能寺の変」。原作・脚本北野武とのことで日本史のミステリーに大胆に切り込んでそうです。武士道なんざカケラもない戦国時代が舞台というのもバイオレンス描写に定評のある同監督作品にピッタリ。北野武監督の時代劇は「座頭市」がスタイリッシュで面白かったですが、今作は監督と二人三脚で「世界のキタノ映画」を作りあげてきた森昌行プロデューサーと袂を分かって初の作品。(オフィス北野を巡って色々と騒動がありましたね…)「キタノ映画」は果たして健在なのか?!という意味でも興味があります。

ポレポレ東中野にハズレなし!【王国(あるいはその家について)】(12月9日〜)

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下記あらすじは
草野なつか監督『王国(あるいはその家について)』12月公開決定 予告編&ビジュアルも|Real Sound|リアルサウンド 映画部
から引用

出版社の仕事を休職中の亜希は、一人暮らしをしている東京から、1時間半の距離にある実家へ数日間帰省をすることにした。それは、小学校から大学までを一緒に過ごしてきた幼なじみの野土香の新居へ行くためでもあった。野土香は大学の先輩だった直人と結婚して子供を出産し、実家近くに建てた新居に住んでいた。その家は温度と湿度が心地よく適正に保たれていて、透明の膜が張られているようだった。まるで世間から隔離されているようだと亜希は思った。最初は人見知りをしていた野土香の娘・穂乃香は、亜希が遊びの相手をしているうちに彼女に懐いた。一方、野土香からはとても疲れているような印象を受けた。数日後、亜希は東京の自宅にいた。彼女は机に座り手紙を書いていた。夢中でペンを走らせ、やがて書き終えると声に出して読み始める。「あの台風の日、あの子を川に落としたのは私です」そして今、亜希は警察の取調室にいる。野土香との関係や彼女への執着、直人への憎悪について、亜希は他人事のように話し始めた。

どうです?このあらすじ!ゾクゾクしますね〜。12月9日(土)からポレポレ東中野で3週間限定公開といううっかりスルーしてしまいそうな地味作品ですが、脚本が「ハッピーアワー」「白鍵と黒鍵の間に」の高橋知由氏であること、寄せられた濱口竜介監督のコメント、そして今年観た配信の中でもピカイチに素晴らしかった「夜を走る」の主演・足立智充氏が出演しているってことが決め手になり「絶対に見逃せない作品リスト」に入りました。これまでにポレポレ東中野で観た作品にハズレがないってとこも高ポイント。

ヴェンダース×役所広司これ以上の期待感ある?!【PERFECT DAYS】(12月22日〜)

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12月22日(金)から公開予定。こちらも今のところ公式ページに「あらすじ」はなく「東京・渋谷の公共トイレ清掃員の日々を描いた長編映画」とだけ。役所広司演じる清掃員「平山」が担当するトイレは渋谷区に17箇所ある「The Tokyo Toilet」。安藤忠雄や佐藤可士和ら有名建築家・デザイナーが創ったトイレです。壁がスケスケのやつが有名ですよね。この「The Tokyo Toilet」を舞台にしたアート映画プロジェクトから生まれたのが同作品。ドキュメンタリーのように即興で撮っています。「街」を魅力的に撮った映画は好きです。知っている街ならなおさら。 舞台は渋谷と平山の住む墨田区だそうですが、ヴェンダースが今の東京をどんな風に切り取ったのか、楽しみです。

他、いくつか観に行きたい作品はありますが予定は未定ってことで。この4本は必須。

関連過去記事貼っときます〜

先日観たばかりの「白鍵と黒鍵の間に」。「王国(あるいはその家について)」の高橋知由脚本作品。原作ありの青春音楽物語を大胆に脚色。夜の銀座が舞台のフィルム・ノワールっぽい雰囲気も良かったです。
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今年配信で観た作品の中ではナンバーワン「夜を走る」。薄気味悪い展開は賛否両論あると思いますがワタシは好き。黒目が大きい主演の足立智充氏の気ィ狂いっぷりも好き。
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ヴェンダースといえば「ベルリン・天使の詩」。寝ちゃう。けど良い。(おいおい何を言ってるんだ?)DVDの特典映像にあっと驚くもう一つのエンディングがあるよ!ってのを書きました。
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