映画ごときで人生は変わらない

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【恋に落ちたシェイクスピア】感想とゴシップ/付き合う相手と結婚する相手、スパッと分けられる派?!


恋におちたシェイクスピア [Blu-ray]

基本情報

公開:1999年

監督:  ジョン・マッデン(他監督作品:コレリ大尉のマンドリン)

脚本:トム・ストッパード マーク・ノーマン

キャスト:グウィネス・パルトロー(ヴァイオラ・デ・レセップス)  ジョセフ・ファインズ(ウィリアム・シェイクスピア)ジェフリー・ラッシュ(フィリップ・ヘンズロー)コリン・ファース(ウェセックス卿)ジュディ・デンチ(エリザベス女王)

上映時間:137分

あらすじ

<以下、アマゾンプライムビデオの紹介文より引用>

芝居好きのエリザベス女王(ジュディ・デンチ)のために演目を競いあい、ローズ座ではシェイクスピア(ジョセフ・ファインズ)が新作コメディロミオと海賊の娘エセルを執筆していた。なかなか筆が進まないシェイクスピアだったが、カーテン座で豪族令嬢ヴァイオラ(グウィネス・パルトロウ)と出逢い、一目で恋におちる。その一方、オーディションでトマス・ケントと名乗る俳優を見出したシェイクスピアは、人が変わったように台本を仕上げていくが…。

感想

恋愛映画というジャンルにあまり魅力を感じないワタシですが、この作品は思い出すだけで胸がときめきます。昔読んだ少女漫画みたいに。

スランプに悩むシェイクスピアはオーディションでトマス・ケントという俳優を見つけます。実は彼、男装した令嬢ヴァイオラ。芝居が大好きなヴァイオラですが、当時女性は舞台に立てなかったため男装して舞台に立とうともくろむのです。んで2人は恋に落ちるわけですが、シェイクスピアは故郷に妻がいたのです。またヴァイオラは没落貴族ゆえ、金持ちと愛のない結婚をせねばならない身。道ならぬ恋ってわけです。恋をしてテンションが上がると同時にシェイクスピアの筆が走り始め、恋と芸術が一気に駆け上る。そのパッションの目眩く渦に観客は巻き込まれていきます。しかも書いているのは「ロミオとジュリエット」。夜中に書いたラブレターは出しちゃダメ(朝、冷静になって読み返すと小っ恥ずかしいから)とよく言われますが、シェイクスピアともなると夜中に書いたラブレターこそが傑作なわけですよ。ま、そんなことないと思いますがそういう設定。とくに素晴らしいのが2人が一夜を共にするシーン。ひばりが鳴いているわ、もう朝(だからあなたともうベッドにいられなくて寂しい)、いいえあれは(夜に鳴く)ナイチンゲール(だからまだ一緒にいられるわ)。なんつう甘ーい会話がなされ、それがそのままロミジュリのセリフになるっていうね。作家やミュージシャンがモテる所以を真正面から描いていて、ザ・少女漫画!ですわよ。ラストの「十二夜」につながるくだりもすばらしい。実際に「ロミオとジュリエット」の次の作品が「十二夜」なんですってね。ヴァイオラは少女漫画ばりの恋を楽しんだあと、それに溺れることなくしっかり現実と向き合いシェイクスピアとは別れ、人生第二章を歩いていきます。いやあ、しょうもない恋愛に溺れて結婚が遅くなった身としては(しかも結婚した相手も浮世離れ度がすごい)、こういう人ほんとすごいなと思います。いますよね、「付き合うべき相手」と「結婚すべき相手」をスパッと分けられる人。強い、強いわあ。

そして2人の周囲の人々、ローズ座の支配人ヘンズローを演じるジェフリー・ラッシュ、ちょこっとしか登場しないのにその存在感でアカデミー助演女優賞をさらったエリザベス女王のジュディ・デンチなど皆すばらしいです。

グウィネスが台本を盗んだのは本当か?!

さて、ちょっとゴシップ。同作は第71回アカデミー賞で、作品賞/脚本賞/主演女優賞/助演女優賞/音楽賞/美術賞/衣装デザイン賞の7部門を受賞。中でも話題になったのがグウィネス・パルトローの主演女優賞です。授賞式でのカルバン・クラインのピンクのドレスは話題になりました。そして同作にまつわるゴシップとして有名なのがグウィネスが同作の台本を当時親友だったウィノナ・ライダーから盗んだ、というもの。ヴァイオラの役は当初ウィノナに打診されていましたが、家に遊びに来ていたグウィネスがその台本を盗み見して猛烈に売り込んだ、なんて言われています。もちろんグウィネスは否定。

さて、この話本当でしょうか?ワタシは嘘だと思います。同作の制作はミラマックス。今や性犯罪者として収監されているハーヴェイ・ワインスタインが製作総指揮に加わっています。彼はグウィネスにアカデミー賞を獲らせ、「グウィネスも俺と寝た」と言って女優たちを食いものにしていたそうな。実際にはグウィネスには断られ、同時彼女と交際していたブラッド・ピッドに詰められたようです。そして当時からワインスタインの悪行は有名。このあたりの人間関係とかウィノナの性格やらグウィネスの性格やらが混じり合って生まれた話でしょう。ま、そんなことを知ってこのロマンスを観るもの一興ですね(そうか?!)

人生変わった度

★★★★★

こんな恋に身を焦がしてみたかったっす!!

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恋におちたシェイクスピア(字幕版)

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バズ・ラーマン監督レオナルド・ディカプリオ主演の「ロミオとジュリエット」の感想はこちら!

kyoroko.com

シェイクスピア作の映画化といえばケネス・ブラナー監督出演の「から騒ぎ」面白かったです。たぶん原作読んでもワケワカメなのでは?と思うほど複雑。ざっと調べたところ配信はないみたいです。


から騒ぎ [Blu-ray]