映画ごときで人生は変わらない

感想と考察が入り混じる映画レビューブログ。うっすらネタバレあり。週1〜2回更新中!

【ゆりかごを揺らす手】感想/悲しい女と浅はかな女が対決すると…?!


ゆりかごを揺らす手 [DVD]

基本情報

公開:1992年

監督:  カーティス・ハンソン

脚本:アマンダ・シルヴァー

キャスト:アナベラ・シオラ(クレア・バーテル)レベッカ・デモーネイ(ペイトン・フランダース)マット・マッコイ(マイケル・バーテル)アーニー・ハドソン(ソロモン)                             

上映時間:110分

あらすじ

<以下、Amazonプライムビデオの紹介文より引用>

第2子出産が間近のクレア(アナベラ・シオラ)から猥褻な行為をしたと訴えられた産婦人科医が自殺。残された医師の妻ペイトン(レベッカ・デ・モーネイ)はショックで流産してしまう。夫もそして子供も、幸せな生活全てを失ったペイトン。半年後、無事出産を終え幸福の絶頂のクレアの前に、復讐を誓ったペイトンがベビーシッターとして現れる。理想的なベビーシッターに見えたペイトンが狂気の殺意を抱いていることにクレアが気づいた時、彼女はすでにペイトンが仕掛けた恐ろしい罠にかかっていた・・・。

平日の昼間。仕事もひと段落したし、やるべき事も午前中にだいたいすませたし、と腰をおろしてテレビをポチッとつけた時、はじまった午後ローがたまたま面白かったら人生うまくいってる感がしませんこと?はい、今日の午後ローで観た「ゆりかごを揺らす手」です。以降、ざっくり感想。

感想

「パラサイト」と似てる?!

同作、公開当時わりとヒットしていた記憶があります。ワタシは初見です。ジャンルとしてはスリラーに入るかと。犯人は始めから分かっているのでミステリーではありません。

さて、まず思ったのは要素だけ抜くと「パラサイト 半地下の家族」に似てんな、と。持たざる者が持てる者に対して嫉妬。家の中に入り込む。金持ちの奥さんはびっくりするほど人を疑わない。先住の邪魔者を消す。あと、これはどの国も同じかもしれないけど、使用人の部屋は地下にあります。違うところは「パラサイト」が文字通り寄生を目的にするのに対し、同作は「復讐」が目的ということ。復讐したいならさっさとすればいいのね。もたもたしている間に、最後はこの手の映画にお馴染みの1対1の肉弾戦になり、負けるというわけ。

悲しい女と浅はかな女の対決

「持たざる者」のペイトン、復讐相手クレアの家に入り込み生活する中で「どこまでどう復讐するか」という計画がだんだん変化していくようなのですが、その心の流れがいまいちわからない。初め、ペイトンはこっそりクレアの赤ちゃんに自分の母乳をあげるのですよ(涙)。もしかしたら彼女の「復讐」は当初これだけでよかったのかも知れません。夫自身の不始末とはいえ頼りの夫とお腹の子を一度に亡くしたわけで、ペイトンはとても気の毒な女性です。そんな彼女が最後はサイコ野郎になっちゃうのは実に残念。

そんな悲しい女ペイトンに対し、クレアは純粋というか能天気というか。家の手入れをしてくれるソロモンという黒人男性は知的障害者。ボランティア精神あふれるクレアが雇ったのです。クレアはソロモンを健常者と同じように扱います。「いい人」を表現するためです。

ペイトンを雇ったのも、夫と赤ちゃんを亡くし生きがいはベビーシッターをすること、という言う彼女が「かわいそうだから」でしょう。しかしソロモンが娘の下着を盗んだと誤解して(ペイトンが仕組んだこと)すぐクビにするし、未亡人であるペイトンの前で夫とイチャついたりして思慮も配慮もない。なんつうか浅はかです。そりゃ復讐もエスカレートするだろうて。この人が「遺伝子工学の研究者の妻」であることが不思議でして。なんでそんな設定にしたかな〜。夫の職業はもうちょっと成金っぽいのでいいのに。

ペイトンの魅力が支え

色々文句つけてますけど、それでも最後まで面白く観てしまったのはペイトンの魅力です。彼女の怖さを表現する細かいエピソードの積み重ねは秀逸。初対面で重めの自己開示(夫とお腹の子を相次いで亡くしたこと)をしたり、クレアが落としたピアスを利用して「赤ちゃんの誤飲を未然に防ぐお手柄」を作り上げ、気に入られたり。これヤバめな人がやりがちな手ですからね。演じるレベッカ・デモーネイの透き通った青い瞳も狂気を感じさせて良いです。綺麗な人だな〜と思ったら「卒業白書」でトム・クルーズと共演、一時付き合っていたとか。あ〜、ニコール・キッドマンに似てるよね〜…などと最後は脱線しましたすみません…

人生変わった度

午後ローは生活の句読点