自分が観た映画について他の人がどんな感想を持ったか読むのが好きなのでちょいちょい検索します。Googleに映画のタイトルを打ち込むとサジェストキーワードとしてわりとよく出てくるのが「きまずい」「こどもと見られる」というもの。ワタシは周囲に子供がいない環境なのでこれまで気にしたことがありませんでしたが、そうか、世の人は気にするんだねそうだよね、ということで「映倫区分」でこれまで書いた記事を検索できるようにしてみました。(スマホでご覧の方は上のほうにある「メニュー」をクリックしてね〜)
んで映倫区分について調べてみたらへえ〜なことが出てきましたんでまとめてみましたよ。
そもそも映倫とは?
・「一般財団法人 映画倫理機構」のこと。
・戦後のGHQによる検閲が終わった後、自主的な審査機関の設置を求められて生まれたのが「映画倫理規程管理委員会」(旧映倫)
・旧映倫は業界内の人間だけで構成されており、1956年の「太陽の季節」では審査の
あり方をめぐって批判があいつぎ文部省に規制させようという動きが出る
・そのため映画界は映倫委員を外部に委嘱、新たに「映倫管理委員会」を発足させる。
・現在の4区分になったのは2009年から
・委員長を含む5名の映倫委員のもとに、映画界の各分野からの出身者8名の審査員によって、年間約800本以上の長編映画をはじめとする劇場用映画・予告篇・ポスターなどの審査を行っている
へええ。ワタシが若いころ(1980年代)は「映倫」といえば「表現の自由を阻止する権利の象徴」的なイメージでした。映画の宣伝文句で「映倫と戦った!」的なのも多かったような…。実際は国に法で規制されることを嫌い、自分たちでつくった枠組みなのですね。昔のような「映倫と戦った!」的宣伝文句、今の映倫さんは相当カチンとくるようで、こんなバトルもあったようです。
4つの映倫区分(レイティング)とは?
ではあたらめて4つの映倫区分を列挙してみると…
■G…誰でも鑑賞できます General Audience(すべての観客)の略号
■PG12…12 歳未満の年少者の観覧には、親又は保護者の助言・指導が必要 PG:Parental Guidance(親の指導・助言)の略号
■R15+…15 歳以上(15 歳未満は観覧禁止)
■R18+…18歳以上(18歳未満は観覧禁止)
なお、映倫のサイトには作品名を入れると、この区分を検索できるシステムがあります。指定理由も出てきます。
もちろんGだからといって「きまずい」シーンがあるかどうかとは関係ないです。まあ、昔から「親と一緒にテレビみててきまずかったわあ」なんてことは山ほどあるんで、どうぞ個別に乗り越えて行って下さいまし。
意外な区分だった作品
さて今回調べていて意外だったのは…
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「フェイブルマンズ」がPG12。理由は未成年の喫煙シーン。ほうほう。
変態極まりない殺人鬼が出てくる刺激が強過ぎ映画「さがす」が意外と低くてPG12。『殺傷流血および簡潔な性的描写がみられるが、親または保護者の助言・指導があれば12歳未満の年少者も観覧できます。』…お、おう…。ヘンタイ的性癖だから観ちゃダメっていう差別はしないということですね。さすがです。筋通っています。
逆にこんな爽やかな映画がなぜ?と思ったのは「偶然と想像」。PG12。『性的会話および台詞がみられる』とあり、そうか、いやらしいシーンはないけどいやらしいセリフに満ち満ちてたな。
そして「ROMA/ローマ」がR15+。男性のフルヌードがガッツリ出てくるからということですが、すんません全然記憶にないや。
そんなこんなでちょっとお勉強してしまいました。
それと、現代人は忙しいらしく映画も時短の時代とか聞いたので「上映時間別」で見つけられる機能もつくってみましたよ。よろしければぜひどうぞ〜。
上記の映画紹介記事のリンク貼っときます!