基本情報
公開年:2000年
監督:スティーヴン・ソダーバーグ(他作品:「セックスと嘘とビデオテープ」「オーシャンズ11」等)
キャスト:ジュリア・ロバーツ(エリン・ブロコビッチ) アルバート・フィニー(エドワード) アーロン・エッカート(ジョージ)
上映時間:131分
ストーリー
<以下「エリン・ブロコビッチ」公式サイトより引用>
胸元も露に超ミニのスカートでキメた元ミス・ウィチタ。離婚歴2度。3人の子持ち。無学、無職。貯金残高16ドル。そんな彼女が1枚の書類から大企業の環境汚染を暴き、634の住人の署名を集め、史上最高の和解金350億円を勝ち取り、アメリカ中にスカッとした感動をもたらした。これは実話に基づいた痛快なサクセス・ストーリー。
来週(23/3/3)金曜ロードショーでプリティ・ウーマンやるらしいじゃないですか。なっつかしー!!と思いつつ、ジュリア・ロバーツといえばもう一つの代表作のエリン・ブロコビッチ、面白かったよなと思い出し改めて観てみました。あと今知りましたが監督、ソダーバーグだったのですね、そりゃあ面白いわけです。その面白いとこ、3つに絞ってみましたよ。
見どころ3つを紹介
なんといっても邦題が良い
実在する人の名前がそのままタイトルになっている映画は山ほどあります。最近でも「ウィンストン・チャーチル」「スペンサー ダイアナの決意」など。「エリン・ブロコビッチ」もその一つ。アメリカではまあまあ有名人かもですが日本では馴染みの薄いこの人物名をなぜあえて別の邦題も付けずにそのままのタイトルにしたのか。はい、お分かりですね。エリン・ブロコビッチという名前が良すぎるからでしょう。英語だと綴りも違って発音も異なるようですが、日本人からすると同じ「ビッチ」。エリンを演じるジュリア・ロバーツは人々が頭の中で想像する「ビッチ」そのもののスタイルで登場します。この流れ、配給会社の企画書のはじめのほうに大文字で書いてあったと思います、絶対。
そしてそんな「ビッチ」なエリンが意外な正義感ぶりとど根性ぶりを発揮し「学がないからってアタイをナメんなよ。」と世の不正に果敢に挑んでいくのです。そりゃあスカッとするしヒットもしますよね。タイトルの良さが中身の面白さにも貢献しているというわけ。「昔は粋な邦題がたくさんあったけど、今は英語のタイトルそのまんまで味気ないよね」なんて話もよく聞きますが、今作は「あえてそのまんまのタイトル」でインパクトを残せた好例のように思います。
ご本人カメオ出演
本作にはエリン・ブロコビッチ氏本人がカメオ出演しています。って後で知ってびっくり。親子3人で行くダイナー(ファミレスのような場所)のウエイトレス役だそうな。感じの良い綺麗な女性です。まあこんな人が家を訪ねてきて「訴訟しませんか?」と言われれば乗っかるよな。
そしてご本人、現在も消費者保護・環境保護活動家として活躍中。映画で一躍有名になった後は、3度目の結婚離婚をしたり、娘がドラッグにはまったりと大変だったそうですが、それも実に「らしい」と思わせるのは、今作が彼女の本質を描いているからではないでしょうか。
ジュリア・ロバーツの魅力炸裂
劇中で描かれるエリンはかなり扱いにくい女性です。場違いなセクシーすぎる服を着ていて注意されても直さない。しばしば癇癪を起こす。一週間職場に連絡を入れないなど常識がない。でも「気合い」があります。ヤンキーですな。
そしてジュリア・ロバーツのヒールを履いた時の歩き方、すごく下品です。ヒールを履き慣れていない人がこういう歩き方をしますよね。この下品さ、すばらしいです。ピッタリ。あれって役作りなんだろうか?と思って「ジュリア・ロバーツ 歩き方」で検索してみたら「オーシャンズ11」でも同じ歩き方をしていたらしいので、あれが素なんでしょうね。ジュリアはこの作品でアカデミー主演女優賞を受賞。これはもうキャスティングの勝利。プリティ・ウーマンを見てジュリア・ロバーツいいなと思った方におすすめです。
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