※基本情報とストーリーは省きます
まずこのブログに辿り着いたそこのあなた、ワタシを褒めて欲しいですッッ!
何をって?そりゃあアニメにもジブリにもさして詳しくないワタシが「風の谷のナウシカ」についていまさら書こうという勇気を!!!
すみません… 誰に頼まれたわけでもないんですけどね。そう、まさにいまさらナウシカを取り上げようと思ったのは「人生が変わった映画」という視点では外せないのと、実家に置きっぱになっていた段ボールの中からパンフレットが出てきちゃったんでパラパラと見ていたら「こ、これは…?!」と思った情報が載っていたからです。「風の谷のナウシカ」を観たのは中学生の頃。同級生のあきこちゃんと一緒に行き、その後の修学旅行かなんかのバスの中のカラオケ大会で一緒に「かぜのたにの〜ナウシカ〜」と歌って気持ちよかったのを覚えています。忘れっぽいワタシにしては珍しく。そのくらいインパクトの強い作品だったわけですよ。
80年代の映画、とくにハリウッドのアクション系のものを観ていると、血湧き肉躍る冒険物語の中女性は常に添え物です。何かを決断し行動を起こし悪いヤツを倒し弱きを助ける。それは男性の役目です。そんな中でナウシカですよ。姫さまでありヒーロー。
まだ純粋な中学生だったワタシもあんな人になりたい!と素直に思いましたね。
それはともかく。
これって庵野秀明氏のことですよね?
発掘したパンフレットを見ていたらこんな一言メモが。
…このAさんって庵野秀明氏のことですよね?庵野秀明がナウシカで巨神兵が溶けるシーンを担当したのはつとに有名な話。(このへんの話は日テレやジブリファンの方のサイトの説明にお任せ)
NHKの庵野氏ドキュメンタリーのインタビューでも宮崎駿監督は当時まだ学生だった庵野氏について「宇宙人が来たなと思ったね」と言っています。
ところで、上のジブリファンの方のサイトによれば、庵野監督は
「自分がやっていた仕事は、アニメーターとしては若いときしかできないことだったので、あのままアニメーターを続けていても早々に田舎に帰ることになっていたと思います。僕としては途中で監督になってよかったです」
と言っていますが、実はパンフレットに載っていたもう一人のアニメーターさんのことが気になりまして。この作品の「裏の主役」とも言える腐海の蟲たちを一手に書いた吉田忠勝さんという方です。
パンフレットに見つけたもう一人の天才
検索してみたところこんなサイトを見つけました。80歳の吉田さんにインタビューしている記事です。
吉田さん、ナウシカ当時44歳。王蟲を見た時ゾクゾクしてぜひやらせて欲しい!という気持ちになったとか。「途中で嫌にならなかったですか?」という質問には
『なかった。すごいもんで・・100日間連続で休みなしで・・完成まで。
しかも、おまけが一日おきの徹夜が入ってましてね。正月も休みなくって、すごいやったな、と(笑)そのときが44歳でしたね。・・その頃は今思うとかなり無茶したけど、、全然平気でしたよ。気合いが入っていましたね・・好きなキャラクターだけに。』
ヘンタイですね。(褒めてます)
自分の44歳を思い出すといよいよ仕事に疲れて「どんなにアクセルを入れても一向に効かない」状態でした。恥ずかしい…
そしてもっと驚きなのがインタビュー当時の2019年時点で80歳なのですが、この時現役!!現役アニメーター!
庵野監督が言う「若いときしかできないこと」というのはもちろん体力的なことも含んでいると思います。それに対して吉田さん80歳現役て。どんな体力オバケなんでしょうか。2023年現在の情報は出てきませんでしたが、お元気でいられることを祈ります。
若い頃から天才的な才能を発揮し次のステップにいった庵野監督もすごいけど、一つの仕事を情熱を絶やさずにやり続け、おそらく死ぬまでやり続ける人もまた天才じゃん、と思いました。
ナウシカに憧れたワタシも長い人生を送るうちに長いものにぐるぐる巻きにされていったわけですが、このたび吉田さんのインタビューを読んで「まだもう少し頑張らねば!」と思った次第。
最後にパンフレットの安田成美さんが可愛かったので載せておきますね。
人生変わった度
★★★★★★
多感な頃に出会った名作は永遠に人生に寄り添い続ける
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全七巻の原作漫画はこちら。